活動内容

1.産業ドローン人材の育成

 

弊社代表の丸﨑敏夫は、中京テレビ放送(株)「そらメディア」の顧問として、ドローンスクールの募集や運営、産業ドローンの技術支援や機体販売等に関わっています。

 

顧問業務に関わる中で、産業用ドローンの人材不足を痛感し、高校生・大学生の段階から産業用ドローンの知識や操作技術の習熟ならびに航空法の正しい理解を目指したドローンの教科書が必要と感じ執筆を始めました。

その結果、弊社が代表編集した「専門高校生・大学生のためのドローンの教科書」が、教科書や専門書等の出版を手掛ける海文堂出版(株)から2025年8月10日に出版されました。高校や大学、専門学校などの教育機関や、官公庁、企業等の研修用に向けたドローン関連の教科書として作成し、一等・二等無人航空機操縦者技能証明(マルチローター)の取得と、産業用ドローンの運用に習熟した人材の育成を目的として編集しました。

2025年10月20日

2.スマート養鰻業の研究・確立

ニホンウナギの資源回復を目指して - 完全養殖技術への挑戦

ニホンウナギは、絶滅危惧ⅠB類に分類される絶滅の危険性が高い種です。

近年では、稚魚(シラスウナギ)の採捕量が低水準で推移しており、養鰻業者の廃業や価格の高騰といった問題が深刻化しています。このような背景のもと、持続可能なウナギ資源の確保には「完全養殖」の実現が不可欠となっています。

弊社は、医療・眼科機器およびコーティング技術に優れた株式会社ニデック様(本社:愛知県蒲郡市)のご支援のもと、愛知県立三谷水産高等学校と連携しながら、完全養殖の最大の課題である「人工シラスウナギの量産化と商業化」を実現する技術開発に向け、以下の3つに取り組んできました(ニデック様によるご支援期間は2020年4月~2022年3月、支援終了後は自己資金のみ)。

(1) 極めて低い生残率の解消
(2) 成長促進を伴う餌の開発と成長に適した栄養成分の探索
(3) 飼育水の長期維持や水入れ替え作業等の軽減を目指した養殖装置の開発

3年間以上の研究に取り組んできた結果、計画的な二ホンウナギの人工催熟とふ化が可能となり、弊社が作成した微粉末乾燥飼料(数10μm)で15日の飼育に成功しました。自社開発の養殖装置(クラゲ用水槽改良型)は、飼育水に微粉末乾燥飼料を均一に拡散することができ、摂餌行動で想定した時間はその状態を保ち、換水を始めると5~6ターン/hで飼料を排出することが可能となりました。

自社開発の養殖装置は約3トン/dの清浄な海水を必要としますが、連携している水産高校でその清浄海水を確保するのは難しく、新たに確保するためには多額の設備投資が必要となりますので、人工シラスウナギの量産化(商業化)に向けた研究はひとまず中断することにしました。

その後は、上記の研究で得られた新たな知見や多くの研究者の成果、水産高校校長時代に取り組んだ陸上養殖アワビプロジェクトで得た貴重な経験や、先進的な取組を実施している養鰻業者さんを訪問して、実践的で持続経営が可能な養鰻技術を学ぶことで、「完全閉鎖循環式自動養鰻システム」の開発に着手しました。

完全閉鎖循環式自動養鰻システム」の特徴

(1) 飼育水を生物処理して循環利用・省エネルギー化

(2) AIを活用した給餌作業・給餌量・給餌時間等の自動化・最適化

(3) 水質管理(水温・DO・pH等)等の集中管理・自動化

(4) 高濃度酸素を飼育水に添加して高密度飼育化

(5) 選別・水揚げ作業の自動化・省力化

(6) 飼育環境の工夫によるストレスフリー

(7) その他

2025年10月20日

3.天然ウナギの生態調査、環境学習、講演会

天然ウナギのモニタリング調査・研究成果報告

弊社は、愛知県立三谷水産高校と連携し、西田川(愛知県蒲郡市)で「石倉かご」を使った天然ウナギのモニタリング調査を実施しました。

この活動が契機となり、豊橋市を中心に「豊橋市天然うなぎ資源保護再生プロジェクト協議会」が発足。汐川干潟(愛知県豊橋市)で全国初となる干潟海域でのモニタリング調査を行い、多くの再捕獲ウナギや銀ウナギの発見から、干潟に定着する生態や産卵に向けた行動が明らかになりつつあります。

2023年度からは、豊橋市立章南中学校が主体となり、九州大学や人間環境大学も参加。学校行事「環境学習デイ」の一環として、環境教育と研究の両面で活動が広がっています。

研究成果は、東京大学で開催された東アジア鰻学会のシンポジウム「うな丼の未来10:ニホンウナギ絶滅危惧種指定から10年、これまでとこれから」において「地域で取り組むウナギのSDGs」という講演タイトルで報告しました。

 

愛知県立明和高等学校附属中学校での環境学習支援

2025年10月9日、明和高校附属中学校よりご依頼をいただいた探究学習の授業として、蒲郡市において「愛知の環境問題や現状理解」をテーマに1日講座を実施しました。

講義の後には、竹島海岸(愛知県蒲郡市)での干潟観察により生物多様性への理解を深め、海洋ゴミの回収活動を行いました。生徒たちの探究学習の一環として実際の自然環境に触れながら学びを深める貴重な機会となりました。

海洋環境と地域のつながりを考える体験型学習は、持続可能な社会の担い手を育てる重要なステップでもあります。今後もこのような教育支援活動を通じて、地域と連携した環境意識の向上に貢献してまいります。

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その他の主な講義・講演活動

◇愛知県立明和高等学校附属中学校 1年生総合的な学習の時間〈三河湾から環境問題へ〉講師「三河湾干潟研修」2025年10月9日

◇豊橋東ロータリークラブ例会 卓話「環境にやさしいスマート養鰻業の事業化に向けて」2025年1月29日

◇エフエム豊橋(やしの実FM)〈やしの実高校〉出演「PHLabの取組について」2024年6月11日

◇東三河ドローンリバー構想推進協議会 第8回総会 報告「農業ドローンを活用したオーガニック大豆プロジェクト」2024年3月7日

◇豊橋市立牟呂小学校5年生社会科授業 講師「ウナギの雑学講座」2023年11月20日

◇東三河ドローンリバー構想推進協議会 第5回作業省力化研究会 報告「農業ドローンを活用したオーガニック大豆プロジェクト(中間報告)」2023年10月31日

◇知立ロータリークラブ〈環境保全について考えるイベント〉講師「豊かな海のために」(知立市内小学4~6年生30名と保護者対象、蒲郡市内で実施)2023年9月30日

◇東アジア鰻学会シンポジウム〈うな丼の未来10:二ホンウナギ絶滅危惧種指定から10年、これまでとこれから〉(東京大学農学部弥生講堂一条ホール)研究発表「地域で取り組むウナギのSDGs」

◇emCAMPUS〈起業希望者向けセミナー STUDIO Tea Talk〉講師 2023年4月25日

◇東日新聞〈東三河で未来の夢を語るⅡ〉 執筆「地域で学んだ生徒が地域で活躍する好循環を」2023年4月24日

◇蒲郡市深海魚シンポジウム〈深海魚を探究する〉コーディネーター2022年10月28日

◇月刊誌『産業と教育』(実教出版(株))〈巻頭・論説〉執筆「複合的な地域連携が企業と高校の活性化を実現する」2022年8月号

◇南山大学人文学部人類文化学科〈フィールドワーク(文化人類学)1〉 講師「ウナギと人とのかかわり」2022年1月13日

◇東三河懇話会〈午さん交流会〉講演「うな丼の未来を明るく、夢の実現へ」2021年2月5日

2025年10月20日